電気情報工学科

卒業生紹介

1986卒 (20期生) 阪口哲男氏(筑波大学)

プロフィール

  阪口 哲男(さかぐち てつお)
1986 明石工業高等専門学校電気工学科卒業
1986 図書館情報大学第3年次編入学
1988 図書館情報大学大学院修士課程入学
1990 図書館情報大学大学院修士課程修了(学術修士)
1990 図書館情報大学助手
1997 筑波大学にて博士(工学)を取得
現在 筑波大学准教授

インタビュー

 

■高専を選んだ理由
もともと科学や技術に興味があり、小学生の頃は電子工作を趣味にしていました。中学生の頃には電気・電子方面に進みたいと考え、高等専門学校の制度を知って県内にある国立高専ということで明石高専への進学を決めました。高専を知る前は大学の工学部を目指すことも考えていたのですが、普通科高校よりも高専の制度がとても魅力的に当時は見えたことも大きいです。

■明石高専で一番印象に残ったこと
私は潮寮に入ったので初めて親元を離れて暮らすということの印象が強かったです。今から振り返ると、当時はまだまだ上下関係も厳しく、親元で暮らしているときには気づかなかった共同生活の注意点などを先輩方に教えてもらえたのは、卒業後にありがたさがわかりました。

■当時選択する人が少なかった大学への編入学を選んだ理由
入学前は高専で電気工学を学ぶつもりでしたが、入学後に情報処理の授業等を通じて情報技術の方が面白くなり、より発展的に学びたいと思ったのがきっかけです。そして4年生の夏にある全国紙の記事で図書館情報大学を知りました。情報技術のみならず扱う情報そのものを対象としているというのに興味を覚え、この大学なら編入学する甲斐があると思えたのが決断の決め手になりました。

■入学希望者や在校生へのメッセージ
明石高専は、頭が柔軟な若いうちから理論に加え実践的なことも含めて専門をじっくり学べるよい機会を与えてくれました。私の在校当時から先生方は入れ替わっていますが、それは今も変わらないと思います。明石高専で技術者として学ぶと同時に、クラブ活動や趣味なども思う存分力を入れて自らの間口を広げてください。将来きっとそれが活かされる時が訪れます。

2002卒 (36期生) 渡邊清高氏(三菱電機株式会社)

プロフィール

  渡邊 清高(わたなべ きよたか)
2002 明石工業高等専門学校電気工学科卒業
2004 大阪大学基礎工学部卒業
2006 大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了
2006 三菱電機株式会社入社、先端技術総合研究所に勤務
2009 大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程(社会人コース)修了
現在 三菱電機株式会社 ITシステム推進室

インタビュー

 

■明石高専を選んだ理由
日曜大工が得意な父親の影響もあり、小さい頃から工作や機械いじりが好きでした。中学生の時に親からパソコンを買ってもらってからは、コンピュータへの興味も強くなりました。そこで中学卒業後から電気と情報を学べる明石高専電気工学科(※現在の電気情報工学科)を選びました。

■明石高専で一番印象に残ったこと
4年生の時、プログラミングコンテストの競技部門に出場したことです。その年は、人間が解くのは難しい、迷路パズルの課題でした。自分が作ったプログラムのテスト中、初めてルートを導き出した瞬間は非常に興奮したことを鮮明に覚えています。残念ながら大会本番は準決勝で敗退しましたが、今となっては良い思い出です。

■卒業後から現在に至るまで学校生活で何が重要だと感じたか
技術の基礎を授業で学ぶことはもちろん重要ですが、周りの人々と力を合わせて目標を目指したり、課題の解決策を自分で考えたりする経験を積むことも大事だと思います。社会に出たら、仕事は一人じゃなくてみんなで力を合わせて進めていきますし、現実社会は解決策が分からない課題ばかりですので。

■入学希望者や在校生へのメッセージ
入学希望者の皆さんへ、明石高専には基礎的な技術力を身につけるためのカリキュラムと学習環境が揃っていますので、ものづくりや技術に興味がある方にはお勧めです!在校生の皆さんには、在校中にぜひ色んなことにチャレンジして欲しいですね。クラブ活動や、私のように何かコンテストに出てみるとか。若い頃何かに一生懸命取り組んだ経験が、将来きっと自分の財産になります。

2002卒 (36期生) 橋本健二氏(名古屋大学)

プロフィール

 橋本 健二(はしもと けんじ)
2002 明石工業高等専門学校電気工学科卒業
2002 大阪大学基礎工学部3年次編入学
2004 大阪大学大学院情報科学研究科修士課程入学
2006 大阪大学大学院情報科学研究科博士課程入学
2009 奈良先端科学技術大学院大学助教
2013 名古屋大学大学情報科学研究科助教
現在 名古屋大学大学情報学研究科助教

インタビュー

 

■高専を選んだ理由
中学生のころにコンピュータや電子回路などの興味を持ちはじめて、そのうような分野の仕事につきたいと思っていました。高等専門学校以外にも、理数系コースのある高校も進学の選択肢として考えていたのですが、オープンキャンパスに参加したときの雰囲気やいち早く専門分野の勉強をしたいという気持ちが勝って、明石高専を第一志望に選びました。

■明石高専で一番印象に残ったこと
入学当初に、当時の校長先生が、あなたたちは”生徒”ではなく”学生”(大学と同じ高等教育機関で教育を受ける者)だとお話されていたのを覚えています。大変なところにきたかもしれない、がんばらないといけないなと当時思っていたことを思い出します。

■明石高専で学んだこと
私が在籍していたころは電気工学科で、電気・電子と情報分野の専門基礎を半々の割合で勉強しました。入学当初、私は少なくとも周りの同級生についていくのがやっとでしたが、授業・演習や実験などを通して、わからないことを自分で調べて考えるというところはずいぶん鍛えられたように思います。最終的には情報分野の方に強く興味を持つようになったので、個人としてはそちらに注力して勉強していました。

■入学希望者や在校生へのメッセージ
電気・電子や情報分野にぼんやりでも興味がある入学希望者の方であれば、明石高専で専門分野にいち早く触れてみてそのさきの将来をどうするか考えていくというのも立派な道だと思います。将来を見据えつつ、学内外問わず少しでもやってみたいと思えることは積極的にやってみるという姿勢でがんばってほしいですね。漫然と受け身で居続けると何事もつまらなくなりますので、学生のうちに苦労も含めていろいろと経験してください。

2002卒 (36期生) 髙濱浩二氏(西日本旅客鉄道株式会社)

プロフィール

  髙濱 浩二(たかはま こうじ)
2002 明石工業高等専門学校電気工学科卒業
現在 西日本旅客鉄道株式会社 姫路新幹線電気区

インタビュー

 

■現在の仕事について
2002年 岡山新幹線電気区
岡山地区の信号通信設備(ATC:自動列車制御装置、電気転てつ機:レールの向きを切り替えるポイント、列車無線など新幹線の運行に関わる運転保安設備の保守管理
2005年 東海旅客鉄道株式会社(JR東海出向)
東海道山陽新幹線運行管理システムの取替工事
2008年 山陽新幹線信号通信指令
山陽新幹線信号通信設備の監視業務と作業統制
2010年 日本信号株式会社(出向)
鉄道信号の製造メーカーへ出向し取替が計画されている各駅のATC装置の駅 別詳細設計業務
2012年 大阪電気工事事務所
山陽新幹線ATC装置の更新工事
新幹線が300km/hという高速で安全に走行する為に不可欠な運転保安設備の一つにATC装置(Automatic Train Control:自動列車制御装置)があります。 ATC装置はその名の通り自動で走行中の列車の速度を制御し、例え運転士が気 を失っていたとしても脱線したり他の列車と衝突するような事故を引き起こさないよう設けられた装置です。これらの装置は約20年毎に更新され現在稼働中の装置が開業から3代目になります。新幹線車両が0系からN700系まで進化、発展しているようにATC装置も機能アップを 繰り返し最新型で運用されています。
私は姫路、相生、広島地区の施工監督、工事の工程管理、作業計画の作成と関係箇所との調整業務、各種接続試験や走行試験、切換方法の検討など7年間に渡りあらゆる業務に携わっていました。
2017年 姫路新幹線電気区
姫路、相生地区の信号通信設備の保守管理  現在に至る

■高専を選んだ理由
通っていた塾の先生に進められたのがきっかけです.中学生当時,国語や社会が苦手で進学するなら得意な理系の科目を専門的に学べる高専の方が良いかと思い選びました。

■明石高専で学んだこと
現在の仕事では直接役立つ科目はあまりありませんが工学実験や卒業研究,論文の作成など自分が理解するだけではなく周りの人や他部署の方に納得してもらえる資料の作り方や仕事を進める上で必要なプロセスは公立の学校では習得できないものだと思います。

■在学中の思い出
高専際のお化け屋敷
細川研究室内の中間発表
CGで作った明石海峡大橋がプログラミングコンテストのポスターに選ばれたこと

■現在の高専生に一言
高専のカリキュラムで工学の基礎知識や専門分野について学ぶことはもちろんですが,一重に「電気」といっても様々な分野があります.在学中はそういったことにふれるチャンスがたくさん転がっていると思うので自分のやりたい仕事,自分に合った仕事を見つけられるようにしてください.また卒業後仕事で困ったときに頼れる同期(仲間)を持つようにしてください。

2013卒 (47期生) 松田裕貴氏 (奈良先端科学技術大学院大学)

プロフィール

 松田裕貴(まつだゆうき)
2008-2013 明石工業高等専門学校電気情報工学科[準学士(工学)]
20013-2016 明石工業高等専門学校専攻科機械・電子システム工学専攻[学士(工学)]
2015-2016 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士前期課程[修士(工学)]
2016-2019 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程[修士(工学)]
2017-2019 Ulm University [Dr. rer. nat.]
2019-現在 奈良先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科助教

関連URL
-個人Webサイト: http://yukimat.jp/
-研究室Webサイト:http://ubi-lab.naist.jp/

インタビュー

 

■ 現在の仕事について
奈良先端科学技術大学院大学という「大学院しか無い大学」で助教をしています(ユビキタスコンピューティングシステム研究室)。
わたしたちが生活している「実世界」を対象として、モバイル端末やIoT機器などによるセンシング、AIを使った解析・理解、人・環境へのフィードバック、を実現するための研究をしています。最近では、着るだけで自動的にウエストを測定してくれるベルト型IoTデバイスの開発、観光客の感情・満足度をセンシングで推定する研究、ミーティング中の参加者の行動認識の研究、などに取り組んでいます。

■ 高専を選んだ理由
父親が大阪府立高専(現大阪府大高専)の卒業生であったことを知り、高専に興味を持ちました。
中学生の頃から生徒会でパソコンを使用する機会も多く、情報系の知識をもっと得たいなと考え高専を選びました。
と、それっぽいことを書きましたが、「入試日程が早い」・「偏差値が高い」・「技術を学ぶ設備が整っている」・「高校よりも大学に近いシステム」といった点が決め手だったと思います。

■ 高専で学んだこと
入学直後から工学実験系の授業が多く、実際にやってみてその結果を整理しレポートとしてまとめる、という研究を進める上での基本的な考え方を叩き込まれたことは、今でも役に立っていると思います(レポートが手書きなのは中々ハードでしたが)。卒業研究では、指導教員の下で自らの興味に基づき研究する中で、実際に「研究」というものの進め方を学びました。卒業後に実感しましたが、これを4・5年生(=大学1・2回生)で体験できるのは、ものすごいアドバンテージでした。

■ 在学中の思い出
高専祭実行委員会:5年間広報を担当していました。現在もそこで得たデザインスキルなどは役立っています。
吹奏楽部:ここで出会った仲間と吹奏楽団インプリメーレという楽団を結成し現在も音楽を続けています。
Web製作研究部:立ち上げに関わりました。地域団体のWebサイトや現在の明石高専Webサイトに携わりました。
研究活動:ちょうど研究室配属のある4年時に、新しく着任した先生に師事しました。この偶然と決断がその後の人生を決定づけています。

■ 現在の高専生に一言
高専在学時は、まさか自分が大学教員になるとは思っていなかったので、興味を持ったことにひたすら取り組む毎日でした。でも、当時取り組んでいたことが無駄になったかというと、全くそうではなく、むしろ全てが今につながっています。なので、あえて伝えるとすれば「好きなことを思うがままにやるべし」ということです。だってその方が楽しいでしょう?

2013卒 (49期生) 萩原達将氏 (三菱電機株式会社)

プロフィール

 2015年 3月 明石工業高等専門学校 電気情報工学科 卒業
2017年 3月 明石工業高等専門学校 機械・電子システム工学専攻 卒業
2019年 3月 京都大学大学院 工学研究科 電気・電子工学専攻 卒業
2019年 4月 三菱電機株式会社 鎌倉製作所 入社

インタビュー

 

■現在の仕事について
現在は,人工衛星の推進系の設計・開発業務に携わっています.
現在の仕事は,高専4年生の後期から大学院卒業まで研究を行っていた
内容に近く,高専で得られた知識を活かせる仕事となっています.

■高専を選んだ理由
もともとロボットや電気製品に関して興味があり,
将来は,そのような業種に進みたいと思っていたからです.
また,自由な校風に関しても自分にぴったりだと思い選びました.

■高専で学んだこと
高専では,基礎知識のみならず,専門的な知識を学習することができました.
また,実際に手を動かす実験の授業が多くあり,実際の動作を通して
机上で学んだことの復習等を学ぶことができ,即戦力の知識を得ることができ
非常に良い経験でした.
さらに,4,5年生での卒業研究は,早い時期から研究活動を経験でき,
資料作りや,考察の仕方などを知ることができ,非常にメリットだと感じました.

■在学中の思い出
専攻科1年生の時にマレーシアで開催されたISTS(International Symposium on
Technology for Sustainability 2015)に参加したことです.
このシンポジウムでは,海外の学生とチームを組み,問題点を見つけ,その問題
に対する解決の方法に関して議論を行いました.このワークショップを通して,
日本人と海外の人との考え方の違いなどを知ることができ
非常に良い経験になりました.
最後には,この成果を発表し,最優秀賞を受賞し,チームみんなで
喜びを分かち合ったのも良い思い出です.

■現在の高専生に一言
明石高専で習得した基礎知識・専門知識は,今後,働く上で非常に
役に立つことばかりです.いつか,高専生でよかったと思える日がきっと来ると思うので,
何事にもチャレンジ精神をもって挑戦してほしいです.
また,グローバルな視点に関しても積極的に取り組んでほしいと思います.
現在の仕事では取引先が海外ばかりなので,毎日英語漬けですが,
高専在学中にグローバルな視点を身につけられたので,日々楽しく業務を
行えています.