卒業生の紹介
都市システム工学科の卒業生は、様々な方面で活躍をしています。ここでは、卒業生の紹介をしていきます。
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- 2018卒(52期生)川原知也氏 (中央復建コンサルタンツ株式会社)
- 2018卒(52期生)森重瑞希氏(関西電力株式会社)
- 2016卒(50期生)平松直人氏(株式会社ブリッジ・エンジニアリング)
- 1999卒(33期生)佐山敬洋氏(京都大学防災研究所)
- 2014卒(48期生)神田沙英氏(関西エアポート株式会社)
- 2019卒(53期生)松本未来氏(阪神水道企業団)
- 2013卒(47期生)高田優氏(明石市役所)
- 2010卒(44期生)泉佳甫氏(西脇市役所)
- 2009卒(43期生)大白星来氏(キャタピラージャパン合同会社)
- 1988卒(22期生)八木敏博氏(オリエンタル白石株式会社)
- 1988卒(22期生)柴原祥泰氏(協和設計株式会社)
2018卒(52期生)川原知也氏 (中央復建コンサルタンツ株式会社)
プロフィール
インタビュー
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【写真左:切土崩壊による道路災害(全面通行止め)、写真右:盛土崩壊による道路災害(片側通行止め)=いずれも災害直後に現地に赴き、復旧設計を担当した箇所です。】
2018卒 (52期生) 森重瑞希氏(関西電力株式会社)
プロフィール
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2018年 明石工業高等専門学校 都市システム工学科卒業
水力エンジニアリングセンター 制御通信グループ
インタビュー
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現在は水力エンジニアリングセンター(本店:大阪市内)でダム運用のシステム化検討を行っています。今は人の判断によって行われているダム操作ですが、IT技術を活用し、ダムのゲート開閉操作や各種周辺機器の監視を自動化し、人の判断や操作が最小限となるシステムの開発を目標としています。土木技術だけでなく、情報・通信技術をはじめとした幅広い知識が必要となるため、苦心することもありますが、やりがいのある仕事です。
2016卒 (50期生) 平松直人氏(株式会社ブリッジ・エンジニアリング)
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インタビュー
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■高専を選んだ理由
■現在の高専生に一言
1999卒(33期生)佐山敬洋氏(京都大学防災研究所)
プロフィール
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1999年 明石工業高等専門学校都市システム工学科卒業
防災技術政策研究分野 助手、助教
(JSPS海外特別研究員)(2009年まで)
研究員、主任研究員
防災技術政策研究分野 准教授
2021年現在に至る
インタビュー
2014卒(48期生)神田沙英氏(関西エアポート株式会社)
プロフィール
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2014年 明石工業高等専門学校 都市システム工学科卒業
インタビュー
関西にある3空港(関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港)を運営している会社の土木技術職員として働いています。空港には、滑走路、誘導路、駐機場、護岸、駐車場、構内道路といった様々な土木施設がありますが、土木技術職員はこれら施設の計画、設計、工事、その後の維持管理に携わっています。入社1年目に台風21号により関西国際空港が浸水、甚大な被害を経験したことを受け、社内で浸水対策プロジェクトが発足しました。私は入社後2年間、このプロジェクトのハード対策である、空港施設の嵩上げ工事や防護壁の設計業務を担当していました。入社3年目~現在は、神戸空港で土木施設の維持管理業務を担当しています。
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■高専を選んだ理由
■在学中の思い出
2019卒(53期生)松本未来氏(阪神水道企業団)
プロフィール
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1998年 兵庫県神戸市生まれ
2019年 明石工業高等専門学校都市システム工学科 卒業
2019年 阪神水道企業団に入庁 (土木職)
2021年現在 技術部工務課 施設整備係
インタビュー
2013卒(47期生)高田優氏(明石市役所)
プロフィール
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1993年 兵庫県神戸市生まれ
2013年 明石工業高等専門学校都市システム工学科卒業
2015年 明石工業高等専門学校専攻科建築・都市システム工学専攻修了
2017年 大阪大学大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻修了
2017年 明石市役所 入庁(事務職)
2019年現在 市民生活局 環境室 収集事業課
インタビュー
■現在の仕事について
私は現在、明石市内約4500か所あるごみステーションのごみ収集に携わっています。ごみを出すことは市民全ての人に関係することなので、その収集業務に携われていることにやりがいを感じております。基本業務としては収集作業員からその日にあった分別がなされていないごみ袋などの報告を受け、自治会と協力し、ごみの分別方法を皆さんに再確認してもらう業務を行っております。
去年から宅地造成などで設置される新しいごみステーションについて担当することとなり、業者の方とお話をする中で、土木を学んだ経験が活かせられているのかもしれません。
![](o7en060000000or2-img/IMG_0966.jpg)
高専の存在を知ったのは高専出身だった父の影響ですね。当時は同い年より少しでも背伸びをしたがっていましたので大学のような高等教育を早い段階で受けられる高専が格好良く思っていました。なかでも土木を学ぶことは人命を守ることに繋がると思い、どうせ一生懸命勉強するならと思ったのも選んだ理由の一つです。
■高専で学んだこと
私はお世辞にも在学中の成績がよかったとは言えず、毎日授業についていくのにやっとでした。今となって振り返るとデザインコンテスト(橋梁部門)やインターンシップ制度、海外研修制度、学会発表などさまざまな成長の機会をいただいていたんだなと思います。
高専では4年から研究に携わり、5年(大学2年相当)で卒業論文を1回、専攻科卒業時にも卒業論文を書く機会があることから物事を熟考する力は鍛えられるのではと思います。
■在学中の思い出
留年がただただ怖かったですね。年間の試験回数が少ないため一度の失敗が及ぼす影響がとても大きく、5年生になるまで常にピリピリしていた覚えがあります。日頃から真面目にコツコツと勉強し、解らないところは友達や先生に聞くことを早い段階からしていればもっと余裕ある学生生活が送れていたと思います。
高専時代の友達は一生の友達とも言えますね。過ごした時間が長いせいか高専時代の友達とはお互いに理解し合い、今でも当時と変わらずくだらない話をして盛り上がることがあります。様々な方面で活躍する友達の話を耳にすると、他の世界を知ることができますし、自分も負けていられないなと刺激にもなります。今後もこの関係は大切にしたいと思います。
■現在の高専生に一言
私は若いエンジニア輩出を目的とする高専からは反した卒業例なのかもしれませんが自分のような選択肢もあるということを知ってもらえたらと思います。
当時は土木の就職先としてゼネコン・コンサル・公務員(技術職)の3つを基本とした道しか選択肢はないものだと考えていました。しかし、専攻科から大学院へ進学した際に様々な分野の道を知ることができ、自分の視野の狭さを痛感しました。長い高専時代はついつい目の前の試験のことでいっぱいで視野が狭くなりがちだと思います。しかし、多様化が求められている時代の中、高専生も他人事ではないと思います。社会に出たあとの活躍の仕方は本当に様々ですので、今一度自分のやりたいことを見直してみてもよいかもしれません。各方面から高専出身者の活躍を期待しておりますし、自分もその一人になれるように引き続き頑張っていきます。
2010卒(44期生)泉佳甫氏(西脇市役所)
プロフィール
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1989 兵庫県明石市生まれ
2010 明石工業高等専門学校 都市システム工学科卒業
2012 明石工業高等専門学校専攻科 建築・都市システム工学専攻修了
2012 西脇市役所に入庁
2019現在 西脇市役所都市経営部次世代創生課リンク/西脇市役所:
http://www.city.nishiwaki.lg.jp/
インタビュー
■現在の仕事について
地方自治体の土木職として西脇市役所に努めています。
自治体での仕事は、まちにあるもの全てが対象ですので、とても幅広い分野の仕事に携わることができます。
私は、2012年に入庁してから、主に「公園」に関することと、「都市計画」に関することを行ってきました。
現在は、技術部門を一歩離れ、主に「地方創生」を担当しています。
≪これまでの仕事の一部をご紹介≫
![](o7en060000000or2-img/f3fe44d326298b3baa697b8a583b01a8.jpg)
リンク/西脇市日本のへそ日時計の丘公園オートキャンプ場:
http://www.nishiwaki-hidokei.jp/
![](o7en060000000or2-img/acdcca560803ae046f4df194f895f882.jpg)
リンク/茜が丘複合施設「Miraie(みらいえ)」:
http://www.city.nishiwaki.lg.jp/miraie/
■高専を選んだ理由
阪神淡路大震災で祖父母の家が全壊したため、幼い頃から漠然と「防災」に興味を持っていました。
中学生になり、今後の進路を考えていたとき、偶然掲示されていた高専の学校見学のチラシを見て、「おもしろそう」と思ったことで決めました。
■高専で学んだこと
土木全般の基礎知識はもちろんですが、一番力になったのは、資料をまとめる力とプレゼンテーションの力です。在学中のたくさんのレポートは、参考書を調べる習慣やレポートとしてのまとめ方、論理立てて整理する力をつけてくれたと思います。
また、高専5年生から専攻科までの計3年間で、たくさんの学会等に出席させていただき、プレゼンテーションをつくるところから発表するところまで、多くの機会を得られたことが、今の業務にも非常に生きており、力になったと感じます。
■在学中の思い出
専攻科卒業までの7年にわたり、明石高専でお世話になりました。4年生の夏まではバドミントン部で楽しい仲間と巡り合えたこと、4年生の後期からは神田先生の研究室でお世話になったことが印象に残っています。
■現在の高専生に一言
高専は15歳から幅広い年代の方と関わります。社会人になると、もっと広い範囲の人と関わることになります。このタテのつながりを早い段階で経験できることは、今後のチカラになると思います。学校の中でも外でも、カリキュラムにとらわれず、ぜひ、色々なことにチャレンジし、様々な経験をしてほしいと思います。私も学生時代はピンときませんでしたが、今になって「学生時代は今しかない」といった言葉が身に沁みます。
また、社会に出た先輩の話を聞く機会があれば、積極的に聞いてみるといいと思います!私も近くにいますので、自治体の仕事に興味があれば、お気軽にご相談ください!
2009卒(43期生)大白星来氏 (キャタピラージャパン合同会社)
プロフィール
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1988 兵庫県神戸市生まれ
2009 明石工業高等専門学校 都市システム工学科卒業
2011 神戸大学 農学部 食料生産環境工学科卒業
2011 キャタピラージャパン株式会社に入社
(現在キャタピラージャパン合同会社)
2019現在 キャタピラージャパン合同会社
油圧ショベル開発センター 車両計画部 大型機計画課
リンク/キャタピラージャパン合同会社:
https://www.cat.com/ja_JP.html
インタビュー
■現在の仕事について
街中を見渡してみると、道路工事やビル工事などいろいろなところで建設機械を見つけられると思います。
そのなかに、「CAT」と書かれた建設機械はありませんか?
私は建設機械メーカ、キャタピラーで働いています。
明石にある油圧ショベル開発センター/明石事業所では、世界中で稼働する油圧ショベルの開発・製造を行っています
2011年に入社して丸8年が経とうとしています。入社してすぐはマーケティング部門で建設機械を「購入する側」 に立った業務を行い、現在は開発部門で「作る側」に立って仕事をしています。現在の主な業務は、新機種の開発時にVRを用いて建設機械の外観や製造性の確認などをしています。
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中学2年生の頃から、電子機器のエンジニアだった父の影響を受け 、「理系に進みたい。せっかく理系に進むなら、高校からがっつり理系なところにしよう!」と考えていました。偶然別の高専に通う方と出会い、その方から聞く高専の話がとても面白く魅力的に感じたため受験を決意しました。
■高専で学んだこと
私に一番影響を与えてくれた授業は施工管理学です。この授業の中で建設機械にはたくさんの種類があることを知り、「将来は建設機械に関わる仕事がしたい」と思うきっかけとなりました。
また、授業だけでなく先生方の言葉も印象に残っています。その中の一つに、「君たちの時代は世界一のものを作るだけでなく、老朽化したときにどう壊すかを考える時代だ。」という言葉があります。建設機械は街を作るための道具であると共に、壊す道具でもあります。そこには、より安全で周辺環境への負荷が少ない機械が求められており、IoT/ICTやオートメーション技術を活用した今までにない建設機械が開発されています。未来の世界にどう貢献できるのか、今も考え続けています。
■在学中の思い出
私は小学校・中学校と女子校に通っていました。高専は女の子が少ないと聞いていたので、かなり覚悟を決めて入学しました。しかし、入学後にはとても大きなカルチャーショックを受けました。小ネタはいろいろとあり、今となっては全て笑い話ですが、高専5年間で私は相当逞しくなったと思います。会社に入ってからも、「男性ばかりの職場で大変じゃない?」と聞かれますが、答えは「全然平気です(高専に比べれば)」です。
■現在の高専生に一言
「土木から機械メーカに就職した」と言うと「学んだことと違うことをしているんだね」と言われることがありますが、全くそんなことはありません。入社して初めの3年間は砕石場で測量をしていましたし、フレームの設計では構造力学の知識を使い、今のVR業務では写真測量の立体視 のスキルや、橋・ダムを見て美しいなと感じた感覚が生きています。「土木を学んだから」、「この研究をしたから」と自ら進路を狭めることなく、世の中にはたくさんの仕事があることを知って欲しいと思います。きっとどこかで高専での経験と繋がっているはずです。
キャタピラーは明石高専から徒歩20分のところにありますので、工場見学・VR体験・進路相談などお気軽にご相談ください。
1988卒(22期生)八木敏博氏(オリエンタル白石株式会社)
プロフィール
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1967 兵庫県揖保郡太子町生まれ
1988 国立明石工業高等専門学校 土木工学科卒業
1988 株式會社白石に入社
2007 オリエンタル白石株式会社(オリエンタル建設と合併)
2018現在
オリエンタル白石計株式会社 大阪支店 技術部 技術チーム 担当副部長
主な資格:技術士(建設部門)、コンクリート診断士 、一級土木施工管理技士
リンク/オリエンタル白石株式会社:
http://www.orsc.co.jp/
オリエンタル白石は、大いなる自然と大地、未来を見つめる都市を舞台に、プレストレストコンクリート(PC)・ニューマチックケーソン・補修補強などの特殊技術を活かし、社会資本の整備に貢献する総合建設会社です。
インタビュー
弊社の特殊技術であるニューマチックケーソン工法および橋梁下部の補修補強工法の技術営業に2012年から従事しています。
技術営業とは、発注者や設計会社から上記の工法について、施工計画、概算工事費、概略工程、積算、設計などの技術的な問い合わせに対応する業務です。
明石高専を卒業してから30年を超え、私は入社後24年間、工事現場(21現場)に従事していました。高速道路建設の現場が多く、トンネル工事などにも従事し、どの現場も印象深いですが、2008年に初めて現場代理人を務めた第二音戸大橋下部工事の現場が特に印象深く、技術士二次試験の申込時に主な経歴として挙げた現場でもあります。
現場の写真と業務内容を以下に示します。
広島県呉市で音戸の瀬戸を跨ぐ橋梁(支間長292m)の橋台(ニューマチックケーソン基礎、以下ケーソン)他2基の橋梁下部工事の現場代理人として施工計画立案および施工管理業務を行った。
2.問題点
ケーソンは、民家に約8mと近接しており平面寸法16m×30m、沈設長19mと大規模で、軟岩と中硬岩が複雑に層序した地盤のため、①工程、②沈設管理、③近隣住民への影響抑制が重要であった。
3.技術的解決策
問題点に対する解決策として下記の3点を計画した。
①調査ボーリングを追加し、地盤層序を面的に把握することで、掘削方法の変更を検討。②ケーソン基礎の沈設精度を確保するため、ケーソン基礎の隅角部に先行削孔(オールケーシング工法)を実施して、沈下抵抗の均一化を図るとともに、段発発破を併用。③騒音対策として、マテリアルロック防音装置および用地境界に防音壁(H=5m)を設置。
4.成果
岩盤の堆積状況を適切に評価できたため、岩盤掘削の方法を検討、変更することで工程短縮が可能となった。また、隅角部の先行削孔により、沈設精度は良好であった。また、騒音・振動レベルを事前検討し、ケーソンの防音装置および用地境界に設置した防音壁が有効に機能して、近接した民家から苦情もなく施工完了できた。
■高専を選んだ理由
1980年代初頭(バブル景気前)は、大学を卒業しても就職先が見つからない学生もいるような状況で、就職率100%が謳い文句の高専に興味が湧いたからです。
■高専で学んだこと
土木工学全般の基礎知識ということになりますが、私自身は勉強が苦手でした。
言い訳になりますが、当時は高専で学ぶ専門的な内容が、将来、どのように役立つのかをイメージ出来なかったからだと思っています。
■在学中の思い出
現在も連絡を取り合っている友人が出来たこと。
クラブ活動(ラグビー部)に打ち込んだことです。入社してからも、体力的に厳しいと感じたことはありませんでした。
学校での勉強も大切ですが、挨拶ができるなど、コミュニケーションがしっかりとれる人になってください。
社会に出てから勉強することの方が多く、時間も長いです。
社会で起きているトラブルはコミュニケーション不足が原因の一つとなっているのではないでしょうか。
メールマガジン「オヤジの朝礼」をご存知でしょうか。
明石高専の先輩(土木20回:紀伊 保さん)が発行されており、内容は「毎朝、仕事や日常生活にかかわるポジティブな言葉を配信します。」とあります。一度、読まれてはいかがでしょう。
1988卒(22期生)柴原祥泰氏(協和設計株式会社)
プロフィール
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1968 兵庫県姫路市生まれ
1988 国立明石工業高等専門学校土木工学科卒業
1988 協和設計株式会社に入社
2017現在 協和設計株式会社神戸支店 設計部次長
国家資格:技術士(建設部門), 1級土木施工管理技士
リンク/協和設計株式会社:http://www.kyowask.co.jp/
1963年創立の建設コンサルタント。建設技術に関する計画・調査・設計業務を中心に、官公庁及び民間企業のコンサルティングを行っています。
インタビュー
■現在の仕事について
道路関連の調査・計画・設計・点検等,官公庁から受注した業務の管理・指導・統括をしています。
道路関連の業務といっても,新設道路の設計,これに伴う擁壁や函渠等の設計,交差点改良(交通渋滞・事故対策),駅前広場設計,騒音等環境予測,事業効果資料作成など様々です。ここでは私が若かりし20才台前半に設計した事例を一部紹介します。設計したものが実際に完成すると嬉しいもので,ものづくりに従事できたことを誇りに思います。
<設計事例紹介>
1.紀南地区国道バイパスの法面設計(1991年度)
入社4年目23歳の時に主担当として設計した業務です。長大切土法面の安定解析を実施し,ロックボルトやグラウンドアンカー等による斜面崩壊対策を計画したものです。泥岩と砂岩の互層からなる脆弱な地盤。掘削すると一気に土砂化する風化岩。何もかもが初めての経験で,基準書・専門書を夜遅くまで読み,過去の設計事例と対比しながら仕上げた業務でした。
2.千里中央地区暫定バスターミナル(1991年度)
上と同じく23歳の時に主担当として設計した思い出深い案件です。多くの人が利用するバスターミナルの歩道舗装は,安価で滑りにくい材質を選定しました。歩道舗装の組み合わせパターンやモニュメントのデザイン案は,色鉛筆で複数作成したことを今でも覚えています。ちなみに当時の設計図面はすべて手書きでした。
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24歳の時に担当した道路設計業務です。大断面ボックスカルバートの構築時において近接する民家等への影響(施工時の掘削影響による変位)を最小限とするため,地中連続壁(SMW工法)を採用しました。この頃から配筋図など一部の図面はCADで作成していました。
■高専を選んだ理由
当時は大学の受験勉強がイヤ、大学へ進学しなくても明石高専であればどこでも就職できる、という不純な動機でした。
■高専で学んだこと
土木工学全般の基礎知識。これが非常に役立っていると思います。今でも会社のデスクに当時の教科書(専門書など)やノートを置いており,基礎を読み返すこともあります。
■在学中の思い出
高専祭や球技大会、同級生の仲間たちと過ごした時間。自分の思いどおりに勉強し,遊び人生の中で一番自由に過ごしていたと思います。
■現在の高専生に一言
カリキュラムは少し厳しいと思いますが,将来に役立つ基礎知識,学力や応用力は確実に身につくので自信を持って良いと思います。仕事は決して楽ではありません。都市システム工学の分野は広いので,その中でも在学中に自分のやりたい仕事・好きな仕事をみつけてください。