地域連携

ソーシャルマーケット

取り組み概要

~ キャンパスづくりと地域貢献を通したキャリアアップ支援プログラム ~

ソーシャルマーケットを開設することで、学生自らがキャンパス改良、地域貢献プロジェクトに参画し、主体性、マネージメント能力、コミュニケーション能力等を向上させ、教室内教育と相互補完しキャリアアップを図ることを目的としています。
キャンパスづくりにおいては、環境対策(ゴミの減量、再生可能エネルギーの利用、緑化等)、情報発信などのキャンパス改良プロジェクトや学生自ら考案したプロジェクトをソーシャルマーケットに公開し受注します。プロジェクト実施にあたっては教職員とNPO法人職員がサポートしていきます。
地域貢献では、NPO法人、地域住民、行政と協働することで、地域から求められているニーズ(中小企業のホームページ作り、ため池の有効活用、街づくり、環境対策、ロボット教室等)を掘起し、学内と同様にプロジェクトを学生が主体的に推進することを基本としますが、教職員・NPO法人職員と協働してプロジェクトを進めていきます。

取組趣旨・目的

本取組は、環境教育やアントレプレナーシップ教育など、これまで本校が取組んできた様々な活動を継承・発展させて、新規にソーシャルマーケット手法を導入することにより「ものづくり」「まちづくり」「情報」「環境」という今日的な分野において、学生自らが学校や地域・社会に貢献する活動をするなかで共益の精神を学び、さらには主体性、マネージメント能力、コミュニケーション能力を向上させキャリアアップを図ることを目的としています。

取組の独自性

本取組のねらいと特色は、従前からの実績をもとにして本校の学生が得意とする「ものづくり」「まちづくり」「環境」「情報」の分野の技術や知識と、学校・地域・地元企業から集まる様々なニーズ(例えば、ホームページを作ってほしい、ゴミを減らしたい、まちづくりに参加してほしいなど)をマッチングさせ活動を活性化させることにあります。特に、新たにソーシャルマーケットの手法を用いることによって、本取組では学生が教職員やNPO法人と協力して企画、立案、実行にいたるまでを主体的に行い、スキルアップを目指したマネージメント能力、コミュニケーション能力、リーダーシップ等を向上させることを第1の特徴としています。
第2の特徴として、共益の概念を導入しています。例えば、家庭や食堂で廃棄される天ぷら油は、一般では産業廃棄物やごみとして処分されていますが、本校ではこれらをディーゼル油に転換して再利用する活動を行っています。こうした取組は、環境にとっても、事業者にとっても有益なことであり、同時に学生は教室内の学習だけではなく技術者としての素養ともなる実学を学ぶことができます。

ソーシャルマーケット事業一覧

エコ炭による水質浄化と地域活性

 担当:神田佳一先生

概要

播磨地域近隣で生産される木材及び竹材などの間伐材を回収し、炭化させて河川・貯水地の水質浄化その他に有効利用するとともに、地域の小・中学生への環境教育に用います。
間伐材は、兵庫県やエコ炭銀行、木材加工企業等の協力を得て無償で回収し、校内に新たに設置する低温炭化装置を用いて炭化させます。炭化した生産物(木炭、竹炭)を養田川、別府川、喜瀬川等の播磨地域の河川や貯水池に設置し、その後の水質指標(透視度、BOD、COD、窒素、リン等)を定期的に観測することにより、木炭・竹炭による水質浄化機能を評価します。また、公開講座や体験授業として小・中学生に炭化作業を体験させて環境教育を行なうとともに、生産物の余剰分はエコ炭銀行に寄贈し、地域の活性化のために有効利用します。

スケジュール

<活動記録>
平成21年4月 プロジェクトメンバーの公募
炭焼き作業開始
平成21年05月02日 金ヶ崎公園にて竹の伐採
平成21年05月09日 炭焼き
平成21年05月24日 竹炭を養田川に設置して、浄化実験を開始
平成21年06月14日 竹炭を用いた室内実験を開始
平成21年06月14日 竹の伐採(志方にて)
平成21年06月27日 炭焼き
平成21年07月03日 養田川にPR看板の設置
平成21年09月07日 炭焼き
平成21年09月27日 志方にて竹刈り
平成21年10月31日 炭焼き
平成21年12月12日 鶴林寺にて竹刈り
平成21年12月26日 炭焼き
平成22年03月00日 鶴林寺炭焼きフォーラム
平成22年04月17日 炭焼き
平成22年04月24日 竹の子掘り(加西)
平成22年06月12日 炭焼き
平成22年08月12日 炭焼き
平成22年11月06日 炭焼き
平成23年02月06日 第3回サイエンスフェアin兵庫
平成23年03月19日 炭焼き
平成23年07月30日 炭焼き
平成23年11月03日 炭焼き
平成24年02月05日 第4回サイエンスフェアin兵庫(予定)
平成24年        炭焼き(予定)

ACTデザイン

 担当:松田安隆・東野アドリアナ先生

概要

ホームページ作成や製品のロゴなどデザイン力を必要とするニーズに対して、メンバーが依頼主を訪問調査して話し合いを進めながらそのニーズに応えられるように取り組んでいきます。また、デザイン力向上のためのワークショップを開催します。

スケジュール

年間を通じての活動
○明石高専学校案内パンフレット
○明石高専学校案内チラシ
○明石高専専攻科案内パンフレット
○明石高専英文ホームページデザイン

小中学生に算数(数学)を教えてあげよう!

 担当:松宮 篤先生

概要

明石工業高等専門学校に近い明石市立の小中学校に訪問し、子供たちが日頃いだいている算数(数学)への疑問点を聞いてあげる。子供たちと一緒に考えてあげながら、子供たちをうまく正解へと導く。すべて教えるのではなく子供たち自身が自発的に考える力が養えるように子供たちをうまく導くようにする。このような活動を通して本校の学生たち自身にもよい気づきが得られたり、よい経験になるように活動を行う。 2018年度からは兵庫県北部地域への訪問を実施している。

これまで訪問した小学校:
二見小学校、錦浦小学校、江井島小学校、魚住小学校、高丘西小学校、谷八木小学校、神戸市立岩岡小学校、大久保南小学校、花園小学校、錦が丘小学校、豊岡市立小坂小学校、貴崎小学校、豊岡市立小野小学校

スケジュール

平成20年8月明石市立二見小学校
平成21年3月明石市立二見小学校、明石市立錦浦小学校
平成21年8月明石市立錦浦小学校、明石市立江井島小学校、明石市立魚住小学校
平成21年9月 明石市立高丘西小学校、明石市立二見小学校、明石市立高丘西小学校
平成22年9月 明石市立江井島小学校、明石市立高丘西小学校(於 明石高専)
平成23年9月 明石市立谷八木小学校、神戸市立岩岡小学校、明石市立高丘西小学校
平成24年9月 明石市立高丘西小学校
平成25年8月 明石市立大久保南小学校 9月 明石市立花園小学校
平成26年9月 明石市立錦が丘小学校
平成27年9月17日18日 明石市立江井島小学校にて活動(6年生の全クラスに訪問)
平成30年9月~11月 豊岡市立小坂小学校
令和元年8月 明石市立貴崎小学校 9月~11月豊岡市立小野小学校

東播磨地域のため池の環境保全活動

 担当:工藤和美 平石年弘先生

概要

外来種駆除:兵庫県東播磨県民局と協力し、ブルーギル、ブラックバス、
ミシシッピーアカミミガをはじめとする生態系攪乱の原因となる外来種
を駆除する。

清掃活動:明石市ため池クリーンキャンペーンに参加し、清掃、草刈り、
雑木の伐採をため池協議会と協力して行う。

施設保全:堤体や石積み施設の保全活用のための提案や住民による保全活動
のサポートを兵庫県三木土地改良事務所と協力して行う。実測作業、提案図面
作成をおこなう。

スケジュール

2009年4月 加古川市志方地区のため池調査
2009年5月 加古川市志方地区のため池調査、樋抜きの儀式と蛇が池整備活動
2009年6月 江井ヶ島谷池のカイボリ計画打ち合わせ
2009年7月 江井が島皿池のアゾラ除去活動

理科実験プロジェクト

 担当:武内将洋先生

概要

本プロジェクトは、学生自らが理科実験の企画、立案、準備、広報、実施を行うことで、主に小学生理科における観察・実験活動の充実を図り、同時に学生自身のスキルアップを図ることを目的としています。

スケジュール

本プロジェクトは次の4つのステージからなります。

■ 第1ステージ:情報収集。
参加学生がそれぞれ理科実験に関する情報を収集し、全員で共有します。

■ 第2ステージ:実現可能な実験題目の選定。
実験のシナリオを作ってバーチャルなリハーサルを行います。堅苦しい授業ではなく楽しいイベントとして小学生にウケるかどうかを最優先にシナリオを考えます。また、必要物品を購入します。

■ 第3ステージ:広報活動。
パンフレットやプロモーションビデオを作成します。近隣の小学校や施設を訪問し、ニーズ調査や本プロジェクトのアピールを行います。その際いろいろな意見を頂戴し、実験の進め方や見せ方についての検討を行います。

■ 第4ステージ:実施。
実際の子どもたちを前に実験を演じます。終了後に反省会を行います。

宿題しょーかプロジェクト

 担当:大塚毅彦、松田安隆先生

概要

本校学生と小中学生との地域交流事業として、学生による学習支援、ものづくり支援をおこないます。また、地域のソーシャルおにいちやん、おねえちゃんとして地域のイベントに参加し、世代間交流や留学生らとの国際交流を図ります。また、明石高専において、休暇中に宿題支援をし、春と夏、冬には明石高専内で宿題しよーうかをおこないます。今年はおみこしづくりの手伝いをします。

明石135Eネットと国立明石高専のゆるやかなつながりプロジェクト

 担当:大塚毅彦,松田安隆先生

概要

国立明石工業高等専門学校・建築学科(大塚研究室)、電気情報工学科(椿本研究室)は、NPO 法人明石障がい者地域生活ケアネットワーク(明石135Eネット)とゆるやかにつながることにより、学生ともども教員もユニバーサルな視点や専門性を生かせる実践的なものづくりなど様々な学びが生み出せるものと思っており、上記AATプロジェクト(仮称)を考えております。今年度は引き続き、教員と学生が共に作業所をご訪問させていただき、専門性(機械工学、電子情報工学、都市システム工学、建築学等)を生かし、障がいがある人と交流し、スタッフの方々と相談しながら、みなさまが暮らしやすい生活を支援していくためのニーズを調査と支援を行います。具体的には、①作業所HP・ブログ・ショッピングモールの作成、②作業所の授産製品のロゴマーク、シールのデザイン、③重度の障害をもつ人も安全に、わかりやすく作業できるような支援用具、④コミュニケーション機器、⑤作業所でバリアフリーの支援を行いたいと思います。

英語によるサイエンス対話

 担当:松宮、J.ハーバート先生

概要

明石市内の小学校に学生とともに訪問をし、子供たちと英語を使って算数の簡単な問題をクイズ形式で楽しみます。子供たちと一緒に考えてあげ子供たちをうまく導きながら、子供たち自身が算数の問題を英語で聴き取り、算数について考え、解答を英語で表現できる力を養ってもらいます。

スケジュール

2009年9月 3日4日  高丘西小学校
2010年9月14日    高丘西小学校(明石高専にて)
2011年9月28日29日 高丘西小学校
2012年9月26日27日 高丘西小学校
2013年8月5日 大久保南小学校
2013年9月5日6日   花園小学校
2014年9月30日 錦が丘小学校
2015年9月17日18日江井島小学校

きれいな川づくりプロジェクト

 担当:神田佳一・渡部守義先生

概要

東播磨の中央部を流域とする典型的な都市河川であって、近年、洪水災害の防止と自然環境の保全を目指した多自然川づくりが進められている喜瀬川を対象とした地域連携プロジェクトです。水質調査や生物調査、河川清掃等の実体験学習を通して、地域の小・中学生の環境に対する関心を高めるとともに、地域住民を中心とした安全で良好な自然環境を有する河川の保全と創出を図ることを目的とします。申請者の研究室では、平成18年度より兵庫県県民局のアドプトプログラムとして喜瀬川JR橋梁地点の清掃活動を年4回行っており、これを全学生を対象として継続するとともに、地域住民と協同して地域の子供たちの環境教育を行ないます。

スケジュール

平成21年7月 親子で楽しむ環境講座(4日)
平成21年7月 河川清掃(8日)
平成21年8月 夏休み環境講座(日付未定)
平成21年9月 河川清掃(日付未定)
平成21年12月 河川清掃(日付未定)

竪穴住居復元プロジェクト

 担当:角野 嘉則先生

概要

竪穴住居復元プロジェクトは、歴史的環境の保存活用を通じて持続可能な地域づくりをめざす市民との協働を実践する試みです。いなみ野ため池ミュージアム運営協議会が進める「ため池環境の保全」、ひょうご森の倶楽部が取り組む「里山林の保全」、兵庫県立考古博物館と考古楽倶楽部が取り組む「史跡の保存整備と活用」、国立明石工業高等専門学校の「地域活動と建築技術の実践」という、それぞれの取り組みが連携し国指定史跡大中遺跡において竪穴住居復元を実践しています。月に2回を基本に、現地に集まり、材木の伐採・輸送から、葦刈り、架構の組み上げ、葦葺きまでを実際におこないます。完成後は、歴史学習や古代体験活動の場として、また、それぞれの取り組みを紹介する場として活用、管理を継続する計画です。

循環型キャンパスプロジェクト(校内緑化、ビオトープ、薪利用)

ロボット競技会の開催

 担当:テクノセンター

概要

明石市内の小中学校および兵庫県下の中学校へ募集要項を配布し、地域を中心に広く募集を行う。ロボット競技会に先立ち、参加者に対し製作講習会を実施し、競技会で使用するロボットの製作補助やアドバイスを行う。ロボット製作講習会に参加した小中学生を対象に、その際製作したロボットを用いて競技会を実施する。
本校学生の主な作業としては、ロボット製作講習会の際の製作補助および、競技会における運営全般の手伝い。