その他
受験生の方
学生・保護者の方
建築工学実験/木材圧縮試験
今回の「建築工学実験」では、日本の伝統建築を支えるうえで、最も重要な材料である木材の圧縮試験を行いました。
木材は天然生産物であり、力の加わる方向によってその機械的性質が異なるという点が大きな特徴です。今回は繊維と平行な荷重による「縦圧縮」と、繊維に垂直な荷重による「横圧縮」によって、ぞれぞれの方向における圧縮強度を調べました。
試験に使用するのは、40mm×40mm×80mmのスギですが、試験の前には基本情報として、断面積、高さ、年輪幅などの値を1体ずつノギスで正確に測定します。伝統的な測定器の使用に戸惑う学生もいましたが、その使い方を知ると納得した様子でした。
鉄筋の引張試験にも使用した万能試験機を用いて圧縮試験を始めると、学生たちはわずかな変化も見逃すまいと試験機を取り囲み、破壊の前兆である「ピキッ」という音が木材から聞こえると、みんなで競うようにひび割れの位置を探していました。
以上、これまで鉄筋、鉄骨、木材それぞれの機械的性質を調べる実験をしてきましたが、次回から実際に自分たちの手を動かして、骨材のふるい分け、コンクリートの調合設計、打設といった作業を行っていきます。




