明石高専

在外研究報告

2017年6月から2018年3月まで、オランダ・デルフト工科大学(TU Delft)に、在外研究員として滞在させていただきました。滞在中は、微生物による自己治癒コンクリートの研究で世界的にも有名なHenk Jonkers教授の指導の下、「劣化進行環境下における微生物混入モルタルの自己治癒性能の評価」について研究していました。研究以外の業務がなかったため、毎日、朝から実験室が閉まる18時まで実験室で実験をするという、これまでに経験したことのない贅沢な日々を過ごすことができました。

私が暮らしていたデルフト市は、画家のフェルメールやデルフト焼きで有名であり、国際法の父とよばれているフーゴー・グローティウスの出身地でもあります。運河に囲まれた旧市街は、古き良き時代の名残がありとても美しい街並みであると同時に、電車で15分程でロッテルダムやハーグまで行けるとても便利なところでした。

オランダ人男性の平均身長は184cm(女性は171cm)と世界で最も高く、実験装置などが高い位置に設置されていました。オランダ人はとても親切で、頼られることが大好きな人が多く、たくさんの人たちに助けてもらいながら過ごした10ヶ月でした。9割以上の人が英語を話す中でも、大学の学部の授業はオランダ語で開講されており、母国語を大切にしながらも世界トップレベルの教育・研究水準を保っていることが印象的でした。

明石高専もグローバル化が進み、英語の必要性が高まっていっていますが、思考の軸となる母国語(日本語)を大切にしながら、他の言語を学ぶことで、より高みを目指すことができるようになると思います。10ヶ月という短い期間でしたが、オランダで学んだこと、出会った人々との縁を大切に、これからの仕事に活かしていきたいと思います。

【写真: 上から】
1: 学科棟の外観
2: オランダ人サイズ(高さ)のフロー試験器
3: デルフトの街並み
4: オランダ人サイズ(高さ)の顔はめパネル
5: シベリアからの寒波で凍った運河
6: 春の訪れを告げるチューリップ