明石高専

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卒業生の卒業研究が最優秀賞を受賞しました

建築学科48期卒業生で京都工芸繊維大学に進学したCHHIV EXTHAI(チウ エッタイ)さんの卒業研究が学内審査で最優秀賞(松ヶ崎賞)を受賞しました。

京都工芸繊維大学
■R1年度卒業研究 設計の部
最優秀賞(松ヶ崎賞)|CHHIV EXTHAI(チウ エッタイ)京都工芸繊維大学4年
「+-10,000の建築」

これからの益々のご活躍を期待しています。

 

卒業研究の概要
「+-10,000の建築」
サブタイトル: 水位変化に生かした建築
敷地:カンボジア、プノンペン、チャクトモク
キーワード: ± 10,000 mmの季節な水位変化、 水上建築、舞台、船着き場、水生動物の生息地

カンボジアの首都プノンペンの起源であるチャクトモック(4つの大川の合流点:トレサープ川、メコン川、上バサック川と下バサック川)で季節的に変化する舞台、漁師たちの船着き場と水生動物の生息地としての建築を提案する。

川は命である。この国の文明は川から生まれたものである。1432年にカンボジアに流れている四つの大川が交差し、形成したのがチャクトモク(現在のプノンペン)である。流れる川は人と人をつなげてきた。雨季と乾季の季節の変化によって川の流れが逆流し、水位の差は最大10,000 mmである。川による激しい垂直的なランドスケープ変化に合わせて、古来より人々は漁師たちが使う道具から居住そのものまで多様なスケールを用いて暮らしてきた。しかし、現在の拡大し続ける都市の文脈において、多様なスケールの生活がどんどん見えなくなってきている。平野の地形を切断する川はその都会人と村々の漁師を分断するものにもなっている。
そこで、大川のトレサープ川とメコン川が合流するデルタを敷地とし、およそ30年前に失なわれた地形に沿いながら、過去を示す境界線として新たな建築をそこに立ち上げる。 それは、かつての陸領域を確保し水生動物の都市的な生息地となる。±10,000の建築には都市的な機能(舞台)を取り入れ、あらゆる主人公(都会人と漁師、魚と人間、トレサープ川とメコン川、都市と川)がもう一度チャクトモクで出会い、古代からあった川との関係性を取り戻していく。