建築設計演習ⅠB（1年生）の第一課題では、特撮テレビ番組「ウルトラマン」に登場する敵役としておなじみの「バルタン星人」の家を設計します。

これは前期の授業で名作建築の模写を通じて設計の基礎を身に付けた1年生が取り組む初めての設計課題として、本校では毎年恒例となっています。

故郷を追われたバルタン星人は、どこで、誰と、どんな家で生活しているのでしょうか。

あえて、空想の人物「バルタン星人の家」を考えさせることで、デザインやものをつくる時のコンセプト、設計趣旨の大切さを理解し、設計案を自由に想像させることで建築設計には唯一の正解は存在しないことを学習します。

中学を卒業したばかりの1年生は正しい一つの回答を追求しがちですが、建築には正しい答えが存在しないことを理解してもらいたいと考えています。

設計を始めてまだ数ヶ月の1年生の皆さんですが、机を寄せ合って製図道具を器用に使いながら上手に設計しています。さて、今年は一体どんな作品が出来上がるのか、今から楽しみです。